理解力を高める小説の読み方 | 3つのポイント(応用編)

みなさんお久しぶりです!講師の大沼です。最近は一気に冷え込んですっかり秋を感じさせる季節になりましたね~

さて、今回は前回の続きということで、「小説の読み方のコツ」の応用編を書きたいと思います。
小説がまるっきり苦手という方はまずはこちらの基本編からどうぞ!↓

今回も
1. 心情表現を押さえよう
2. 人物描写を押さえよう
3.  情景描写を押さえよう

この三点について書いていきます!さっそく行きますよ~

1. 心情表現を押さえよう

心情表現の「理由・原因」をさがす

前回の記事では、表現がプラスなのかマイナスなのかを考えようと説明しました。
その次のステップとして大事なのは「心情の理由・原因」をさがすことです。

人の心は何らかの原因があって動きます。その原因を一つ一つ押さえていくことで小説の全体像が見えてきます。

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ではそうした心情変化の原因・理由はどこに書いてあるのでしょうか?
それはズバリ、心情表現の直前or直後です!
直前直後に何か出来事は無かったか、情景描写は無かったか、それを意識しながら読んでみましょう!

そして実は前回紹介した、心情がプラスかマイナスかを押さえることはその心情の理由・原因を押さえるヒントにもなります。
やみくもに原因となる出来事や情景をさがすのではなく、「心情がプラスになるような出来事はなかったか?」というように的を絞って探すことができます。

時間が過ぎれば心情も変わる!

時間がたつと心情や感情が変わることってよくありますよね。

例えば本とか服とかを店で見かけて衝動的に欲しくなったけどお金がないから今度買おうと決める。でも時間が過ぎると「やっぱいいかな…」となった経験はないですか?
そんな感じで基本的に時間が過ぎると気持ちも変わるものです!

小説も同じで、ある感情や心情が最初から最後まで全く変わらないというのはあり得ないです。

なので例えば作中で時間が過ぎたことが分かる描写(次の日に場面が移ったり、季節の移り変わりがある)を見つけた時は過去と現在の心情を比較するようにするとグッと小説読解のレベルが上がります!

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2. 人物描写を押さえよう

発言・行動と相手の反応

日常生活でも相手の反応をみながら話したりしますよね。小説でも同じで、複数の人物が登場する場合は発言や行動が書かれると同時に相手の反応も書かれることが多いです。

Aさんの発言や行動→Bさんの心情の変化→Bさんの発言・行動

図にするとこんな感じです。ポイントは真ん中の心情変化が直接表現されないことも多いということです。

ですが!問題で問われるのはまさにその心情変化なんです!!!
なので特に重要なのはAさんとBさんの発言・行動を比較することです!AさんとBさんの相手に対する反応をしっかり意識して読んでみてください!

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見た・聞いた・触った

これはおまけっぽいのですが、
視覚(見た、目に入った、視界に…があった)
聴覚(聞いた、耳に入った、…が聞こえてきた)
触覚(触った、触れた)
といった「見る」「聞く」「触る」の表現ができたら、それぞれ
何を見たのか
何を聞いたのか
何にさわったのか 何が触れたのか

という「対象」をきちんと意識してください!

さらさら~っと読んでしまうとその対象を勘違いしてしまったり思い込んでしまうことも多いです。なので注意してくださいね!

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3.  情景描写を押さえよう

変化の間に挟まれる情景描写

情景描写は変化を表すときにも使われます。
場所や時間の変化、新しい人物の登場、書き手の視点など情景描写を挟んで状況が変わることはよくあります。
例えば

眠りに落ちる前に来たメールには「明日会おう」とだけ書かれていた。幸い明日に予定はない。
いろいろな思いを張り巡らせるまもなく眠りに落ちてしまった。
日差しがやけに強いと感じた。今が待ち合わせの時刻より5分早いことを携帯の時計で確認する。

これはちょっと誇張して書いてありますが「日差しがやけに強いと感じた」という情景描写の前後で場所と時間が変わっているのがわかりますよね?

場所は部屋の中から外へ、時間も一日過ぎています。しかし直接“翌日”とか“外に出た”といった表現はありません。
このように情景描写を挟んで急に状況が変化することもあるので、情景描写らしきものが出てきたらその前後を比較してみてください!

情景描写の後には重要な心情表現がある

情景とは何かをもう一度確認しましょう。
情景とは「心や感情というフィルターを通して見える景色」のことです!
そのため、その景色の描写のあとには何かしらの感情や心の動きがある可能性があります。
情景描写があったら必ず「その次に心情の変化はないのか?」を意識して読んでみてください!

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まとめ

① 心情表現を押さえよう
・その心情がプラスかマイナスかを押さえる
・心情の原因理由は直前直後にあるのでしっかりさがす
・時間の変化には要注意

② 人物描写を押さえよう
・「発言」と「行動」に気を付ける
・『相手の反応』もセットで考える
・人物が“見た”、“聞いた”、“触れた”対象は何かを押さえる

③ 情景描写を押さえよう
・「比喩や思わせぶりな表現」「感情に関する表現」「登場人物の描写」の近くに情景アリ
・情景は、その前後の変化にはさまれることも多い
・情景描写の後に感情や心がどう変わったかを考える

前回、今回をまとめるとこのようになります!これらすべてに共通することは、

「小説ではいろいろな変化が起こっていて、それに注意する」

ということです!
適当に読んでいくのではなく常に「どう変化したのか」を意識して見てください!

今回はここまでです。読んでくださりありがとうございました!!

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ABOUTこの記事をかいた人

みなさんはじめまして!櫻學舎で講師をしている、タツヤと申します。東北大学の2年生です。趣味は漫画と野球で、塾では倫理や英語、社会などどちらかというと文系を中心に教えております。部活は中学校の時に吹奏楽部、高校の時に放送部をしていました。なのでしゃべることが大好きです! よろしくお願いします!