「すみません」はNG?間違えやすい敬語の話

こんにちは!櫻學舎の早坂です。

突然ですが、皆さんは正しく敬語を使えていますか?

今日は皆さんも日常会話の中で当たり前に使っているであろう敬語についてのお話を書いていこうと思います。

敬語は生きていく上で必要不可欠なスキルとなるので、是非参考にしてみてください(^^)

そもそも敬語ってなんだろう?

敬語とは、簡単に説明すると『話している相手』や、『話に登場する人物』を丁寧に扱っているということをあらわす(=敬意を示す)ための言葉です。

日本では一般的に敬語は尊敬語謙譲語丁寧語の三種類に分類されます。

 

  • 尊敬語…相手を敬って使う言葉。相手の動作や状態を高めて表現する。
  • 謙譲語…自分をへりくだって言うときに使う言葉。話相手のことを間接的に敬う表現。
  • 丁寧語…表現を丁寧にして使う言葉。話相手のことを直接的に敬う表現。

 

それぞれの種類にそれぞれの意味があり、私達はこれら三種類を正しく使い分ける必要があります。

それではここから間違えやすい敬語での謝罪の表現の仕方について書いていきたいと思います!

謝罪で「すみません」はNG?

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たとえば、あなたは会社でうっかりミスをしてしまいました。

今すぐ上司に謝らなくてはいけないこんな時、あなたなら何と言って謝りますか?

まず最初に「すみませんでした」と言ってしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、実はこれは敬語での会話においては誤った表現とされています。

そもそも「すみません」とはどういう意味の言葉なのかを調べてみると、次のように書いてあります。

「すまない」の丁寧語。相手に謝罪・感謝・依頼などをするときに用いる。

すみません【済みません】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

「すみません」という言葉は先程の分類の中では丁寧語に分けられるようですね。

それではなぜこの言葉が誤った表現になってしまうのかというと、お詫びの気持ちを相手に伝えたいときにはもっと丁寧な言葉を使うことが適切であるとされているからです。

その場合に使われる言葉は

「申し訳ありません」

「申し訳ございません」

「恐れ入ります」

などです。

「先程はすみませんでした」と言われるより「先程は申し訳ございませんでした」と言われた方がより謝罪の気持ちが伝わってくる気がしませんか?

まず上の二つを例にとってみましょう。

「申し訳」とは「言い訳」のことです。つまり「申し訳ありません」=「言い訳がありません」となり『弁明する余地がなく、まったくもって自分が悪い』ということを表しています。

「ない」という言葉の丁寧語が「ありません」・「ございません」に当たります。

では「あります」と「ございます」の違いを見てみましょう。

「あります」=「有る」「在る」の連用形+丁寧の助動詞「ます」

「ございます」=「有る」「在る」の丁寧語「ござる」の連用形+丁寧の助動詞「ます」

つまり「あります」が「通常語+丁寧の助動詞」なのに対して「ございます」は「丁寧語+丁寧の助動詞」であるため、この二つの中では「申し訳ございません」の方がより丁寧な表現となるわけですね。

次に「恐れ入ります」という表現ですが、こちらは「目上の人に対して失礼なことをするのは恐れ多い」などといった意味合いで、謝罪や感謝の気持ちを表現する言葉です。

この言葉は「恐れ入りますが、…」といった形で何か物を頼むときによく使われます。

また、近頃では「すみません」という言葉自体を「すいません」という言葉だと勘違いしている人も多いようです。

謝罪の気持ちが伝わるかどうかだけでなく、そもそも誤った日本語なので、もし使ってしまっている人がいたら気を付けるように心がけると良いでしょう。

「ごめんなさい」は使えるの?

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謝罪の気持ちを表す言葉に「ごめんなさい」という言葉もあります。

この言葉は「すみません」の代わりとして使えるのかというと、残念ながらあまり適しているとは言えません

「ごめんなさい」という言葉を漢字で書くと「御免なさい」となります。

「御免」は相手が正式な許可を下すことを敬った言い方、「なさい」は「してください」という意味です。

つまり、相手に許してもらうことを求めるという要求の意思が感じられてしまうため、敬語を使う場面での謝罪にはあまり向いているとは言えないでしょう。

反対に「すみません」や「申し訳ありません」、「申し訳ございません」は「謝るだけでは済まないことをした」という意味や「言葉では表せないほど反省している」という意味になるため、より相手に謝罪の気持ちが伝わりやすくなっています。

あなたは大丈夫?間違えやすい敬語の例

それでは最後に、誰もが使ってしまいがちな間違えやすい敬語の例を2つ挙げようと思います。

させていただきます

「○○させていただく」という言葉は使い勝手が良く、丁寧な印象を相手に与えられるため、つい多用してしまいがちです(私も実はそうでした)。

ですが、何でもかんでも「させていただく」を付ければいいという物ではなく、多用しすぎると相手に嫌な印象を与えてしまったり、意味を間違えて使うことで誤った敬語にもなってしまいます。

文化庁の発表している敬語の指針によると、

基本的には、自分側が行うことを、

(1)相手側や第三者の許可を受けて行い、
(2)そのことで恩恵を自分が受けるという事実や気持ちのある場合

に使われる。

とされています。

つまり、許可を得る相手がいなかったり、許可を得る必要がなかったりする場合に使うのは適切ではないということになるので注意しましょう。

例:

○ 今日はお休みさせていただきたいのですが。

(「休みたいので許可してほしい」という気持ちが込められているので○。)

× 説明させていただきます。

(頼んでもいない状況でこのように言われると、強引な印象になってしまうので×。)

 

おっしゃられる

一見すると何の問題も無いようにも見えますが、これは「言う」の尊敬語の「おっしゃる」に尊敬を表す語尾の「られる」がついた二重敬語となってしまうので現代語では誤りとなります(次回、古文での敬語表現についても解説します!)。

「言う」を尊敬語で表す場合は「おっしゃる」または「言われる」などとなります。

その他にも「ご覧になられる」「お越しになられる」などもよく使ってしまいがちですが、それぞれ正しくは「ご覧になる」「お越しになる」となります。

 

おわりに

いかがだったでしょうか?普段はあまり気にせず何気なく敬語を使っているかもしれませんが、間違って使っていた場合は意識して直していきたいですね。

また、敬語表現の成り立ちを考える際、言葉を分解していくとわかりやすくなります。

この作業は古文で行う品詞分解と同じ作業ですね!

先程の最後でもあったように、古文では二重敬語を用いた敬意の表し方もあります。

また現代文とは違った表現の仕方、敬意の対象の表し方などがあるので、次回は古文における敬語の表現についても解説していきたいと思います(^^)

皆さんも正しい敬語、正しい日本語を使えるように日々意識していきましょう!

  

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