【保護者の方必見!!】お子様のやる気のなさは学習されます

こんにちは。たっくん先生です。

最近暑くて勉強にもやる気がおきませんね。

今回はそんな【やる気】についてお話します。

みなさんは何かに取り組みたいと考えた時、「どうせ何をやっても無駄なんだ」とか、「ぜったいうまくいくわけない」とか思って行動することをやめていませんか?

それはもしかすると知らない間に「学習」しているものかもしれません。

最後に文献も載せていますので参考にしてください。

1 やる気がなくなるのは学習の成果である

「やる気が出ない」ことは学習されることを知っていますか?

私たちは何か行動を起こす時に「失敗したらどうしよう」とか「本当にうまくいくだろうか」と考えがちです。

人は誰でも特に新しいことをするときはいろいろ考えてしまいます。

考えることは悪いことではなく、むしろリスクを緩和し、最大の効果を予測するために必要なことです。

世の中には何か思いついても「どうせ無理だから」とか「何をやってもうまくいくわけなんかない」と考えてしまい、行動に移せない人たちがいます。

私たちはそのような人たちを「ネガティブ人間」とか「無気力人間」などマイナスの人間性を持った人として扱いがちです。

しかし、その消極性はもしかすると長年の「学習」の成果かもしれないのです。

つまり無気力は学習される可能性があるのです。

2 やる気がなくなることを実験によって明らかにしてみた

その可能性を探るために犬を使った実験が行われました。

次からは実際の実験内容に触れながら話を進めます。

2.1 セリグマンの電気ショック実験(その1)

セリグマン(Seligman, 1967)はイヌを実験台にして以下の3つのグループに分け、電気ショックをを予告なしに与える実験を行いました。

1 電気が流れた時、鼻でパネルを押すと電気ショックが止まる「逃避可能群」
2  電気が流れた時、鼻でパネルを押しても電気ショックが止まらない「逃避不可能群」
3  なにも訓練を受けていない「統制群」

みなさんの予想の通り、電気ショックを与えられたイヌは必死に抵抗し、何とか電気ショックから逃れようとします。

逃避可能群は鼻でパネルを押すことで電気ショックから逃れられるわけですから、電気が流れた瞬間にパネルを鼻で押すようになります。

逃避不可能群は鼻でパネルを押しても電気は止まりません。

何も訓練を受けていない統制群は電気が流れたらただもがくだけです。

ここで実験台のイヌは定期的に自身に電気ショックが与えられることを自覚します。

電気ショックを回避できる状況になっても定期的に電気ショックを各群のイヌに与えた後、次の実験に移ります。

2.2 セリグマンの電気ショック実験(その2)

それぞれの群のイヌを柵で二つに分けられている実験室に入れ再び電気ショックを与えます。

今回の実験は前回とは異なり、電気ショックの前に暗くなって電気ショックを与える「信号」が与えられます。

今回はその信号の後に柵を飛び越えると電気ショックは回避できる仕組みになっています。

これはどの群も共通なので部屋が暗くなったときに柵を飛び越えるようにイヌが学習すればよいわけです。

ここで、各群によって回避の仕方に違いが出ました。

逃避可能群と統制群は信号が与えられたときに電気ショックの回避方法を探り柵を飛び越えるようになります。

しかし、逃避不可能群は信号が与えられても回避方法を探ろうとせず、電気ショックにひたすら耐えるようになります。

3 セリグマンの電気ショック実験から考える

この実験でわかることは、逃避可能群のイヌはパネルを押すことで電気ショックを回避できた成功体験があり、何かしら行動を起こすことで電気ショックを回避しようとする行動が見られました。

一方、逃避不可能群のイヌは事前の実験でパネルを押しても電気ショックから逃れらねない経験があり、やっと柵を越えれば電気ショックを回避できる状況になっても回避しようとする行動が見られなかったのです。

これは、自分がいくら頑張って行動しても思い通りの結果につながらない経験が蓄積されることで、自ら行動していく姿勢を失い、どうせ何をやってもだめなんだと結論付けてしまっているのです。

この何をやってもだめなんだという結論付けを「学習性無力感」と言います。

4 まとめ

この実験を通して私たち人間にも同じことが言えると思います。

ここで今回のお話をまとめます。

1 人間は何か行動を起こす時に「どうせやってもむだなんだ」とあきらめる時がある。

2 そのあきらめは学習されるものであると動物実験で明らかになっている。

3 その学習されるあきらめを「学習性無力感」という。

もしかすると「何をやっても駄目だ」、「自分には才能がない」、「自分に自信がない」と思っていても、少し周りを見渡せば解決策があるかもしれません。

参考
M E Seligman, S F Maier(1967)Failure to escape traumatic shock.Journal of Experimental Psychology,74(1),PP1-9.

本日もありがとうございました!
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!うまくいかないことが続けばだれでもあきらめてしまいたくなるものです。少し周りに目を向けることで解決策は見つかるかもしれませんよ!他にも疑問点があればいつでも質問でしてください!原則24時間以内には返信します!何でもご相談ください
  

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ABOUTこの記事をかいた人

たっくん 先生

1985年8月27日。A型。石巻市出身。東北大学大学院教育情報学科教育部博士課程後期終了。教員免許(小・中・高)の取得後、小学校・高校・大学で非常勤講師を勤める傍ら学習塾講師も経験。自身の専門である教育心理学を駆使して生徒の学習習慣の定着、成績アップに導く。好きな食べ物はお母さん特性のきんぴらごぼう。