【H28年度】宮城県仙台二華中学徹底分析

2016年6月2日、日本教材出版社主宰の公中検研情報セミナーに参加して来ました。そこで仙台青陵中学校や仙台二華中学校の校長先生による学校説明があったので、この場で私なりにまとめていきたいと思います。

今回は「仙台二華中学校」についてまとめます。

教育目標・教育方針

目指すは、「全人教育」、そして、高いレベルでの文武両道。中高一貫教育校ならではのゆとり(利点)を最大限に活用し、「豊かな学び」と、期待に応える魅力ある学校づくりを推進。

◯全日制、併設型中高一貫教育校

◯共学化、中学設置、校名変更7年目

◯職員数・・・70名+非常勤講師12名

◯店員・・・中学3クラス、高校6クラス

職員数70名+非常勤講師12名は他の学校と比べると多いですね!講師一人あたりの生徒数が少なく、人的なゆとりがあるため、一人一人に手厚いサポートができるようです。

二華中と二華高の出願倍率と男女比

二華中の出願倍率

中学出願者数
男子220(45.3%)
女子266(54.7%)
合計486
募集105

H28年度の出願倍率は4.63倍となりました。

ちなみに二華中一期生からの出願倍率はこちらです。

 H22年H23年H24年H25年H26年H27年H28年
定員80名80名80名105名105名105名105名
出願者数1196名800名612名666名535名544名486名
出願倍率14.95倍10.00倍7.65倍6.34倍5.10倍5.18倍4.63倍

年々倍率が下がっているのがどう影響するか、今後に注目ですね。

H28年度の各学年の人数と男女比がこちらになります。

学年クラス数学年人数男女人数
1年3クラス105人男56女49
2年3クラス103人男48女55
3年3クラス105人男57女48
合計313人男161女152

これを見ると男子の方が多いことがわかりますね。しかし高校受験だとこうなります。

二華高の出願倍率

 前期選抜後期選抜
募集定員4098
出願男子628
出願女子5871
出願合計(倍率)64(1.6)
99(1.01)
合格者数4095

先ほどの仙台二華中の出願者数と比べてみると圧倒的に女子が多いことがわかります。

校長先生はこの原因として、生徒の保護者が当時の二女高卒業で娘も自分の母校に入れたいと考える方が多いとおっしゃっていました。

なるほど!

H28年度の各学年の人数と男女比がこちらになります。

学年クラス数人数男女数
1年生7クラス239人男69女170
2年生6クラス223人男67女156
3年生6クラス237人男47女190

仙台二華中の学習カリキュラム

中高一貫校と言えば、先取りですが仙台二華は先取りするのは数学だけのようです。

学校として「数学の差は埋まらない」と考えているため、数学のみ先取りするようです。具体的には中3の6月には本来高校1年生が行う数学Ⅰが終わるのだとか。

しかし時間数を見てみると

 国語社会数学理科英語備考
標準時数
(文部科学省)【A】
38535038538542050分1コマ
授業数35週
二華中時数
(45分)
52550758554658545分1コマ
授業数39週
二華中時数
(50分換算)【B】
47245652649152645分のコマ数
×0.9で計算
【B】-【A】87106141106106

と計546コマ多いのです。

一つ一つの単元を丁寧に進めていることがわかります。

校長先生によると今回あげた5教科だけではなく、美術や音楽も他の学校に比べて多くのコマ数やるそうです。

H28年度大学入試合格者数

H28年度大学入試 合格者数(国公立)

大学名現役
東北大学9
宮城教育大学14
北海道大学4
岩手大学6
山形大学15
福島大学3
新潟大学8
東京大学8
一橋大学2
東京外語大学1
筑波大学1
東京農工大学1
京都大学4
大阪大学1
宮城大学10
横浜市立大学2
福島県立医科大学医学部1
その他11
合計101

国立大学合格者の二華中出身の一貫生なのか高入生なのかは明かされませんでした・・・ただ東京大学8名は全て一貫生のようです。

H28年度大学入試 合格者数(私立)

大学名現役
東北学院大学64
東北福祉大学24
東北医薬大学4
国際基督教大学1
立教大学3
慶應義塾大学8
上智大学3
中央大学14
東京理科大学3
法政大学11
明治大学11
早稲田大学10
学習院大学1
同志社大学3
立命館大学3
その他98
合計261

私立大学合格者に関しても一貫生か高入生かは明かされていませんが、慶應義塾大学合格者8名のうち、5名は高入生のようです。ちなみに今年一期生だったので、昨年の合格実績はみなさん高入生になるわけですが、昨年の慶應義塾合格者は1名でした。

H28年度宮城県仙台二華中学校在籍生徒 出身小学校別生徒数

小学校名1年2年3年
仙台市旭丘小学校
仙台市愛子小学校
仙台市荒巻小学校
仙台市荒町小学校
仙台市泉ヶ丘小学校
仙台市市名坂小学校
仙台市岩切小学校
仙台市大野田小学校
仙台市沖野小学校
仙台市沖野東小学校
仙台市片平丁小学校
仙台市桂小学校
仙台市鹿野小学校
仙台市蒲町小学校 
仙台市上杉山通小学校
仙台市上野山小学校
仙台市川平小学校
仙台市北仙台小学校
仙台市北六番丁小学校
仙台市木町通小学校
仙台市国見小学校
仙台市栗生小学校
仙台市黒松小学校
仙台市向陽台小学校
仙台市郡山小学校
仙台市金剛沢小学校
仙台市幸町小学校
仙台市桜丘小学校
仙台市七郷小学校
仙台市将監小学校
仙台市将監中央小学校
仙台市西小学校
仙台市四郎丸小学校
仙台市新田小学校
仙台市台原小学校
仙台市高砂小学校
仙台市高森小学校
仙台市高森東小学校
仙台市田子小学校
仙台市立町小学校
仙台市長命ヶ丘小学校
仙台市榴岡小学校
仙台市燕沢小学校
仙台市鶴谷小学校
仙台市寺岡小学校
仙台市遠見塚小学校
仙台市通町小学校
仙台市富沢小学校
仙台市中田小学校
仙台長町小学校
仙台市長町南小学校
仙台市七北田小学校
仙台市南光台小学校
仙台市錦ヶ丘小学校
仙台市西多賀小学校
仙台西中田小学校
仙台西山小学校
仙台八幡小学校
仙台市八本松小学校
仙台市原町小学校
仙台市東四郎丸小学校
仙台市東仙台小学校
仙台市東長町小学校
仙台市東二番丁小学校
仙台市東六番丁小学校
仙台市広瀬小学校
仙台市福室小学校
仙台市古城小学校
仙台市茂庭台小学校
仙台市南小泉小学校
仙台市南材木町小学校
仙台市南中山小学校
仙台市南吉成小学校
仙台市宮城野小学校
仙台市向山小学校
仙台市八乙女小学校
仙台市八木山小学校
仙台市柳生小学校
仙台市大和小学校
仙台市湯元小学校
仙台市吉成小学校
仙台市連坊小路小学校 
仙台市六郷小学校
仙台市若林小学校
白石市白石第一小学校
白石市白石第二小学校
白石市深谷小学校
白石市福岡小学校
大河原町大河原小学校
大河原町金ヶ瀬小学校
角田市角田小学校
柴田町船迫小学校
丸森町丸森小学校
塩釜市杉の入小学校
塩釜市第一小学校
塩釜市第三小学校
塩釜市玉川小学校
塩釜市月見ヶ丘小学校
利府町利府小学校
利府町青山小学校
多賀城市天真小学校
多賀城市城南小学校
多賀城市山王小学校
多賀城市多賀城八幡小学校
七ヶ浜町亦楽小学校
七ヶ浜町汐見小学校
名取市下増田小学校
名取市相互台小学校
名取市那智が丘小学校
名取市増田西小学校
名取市愛島小学校
名取市ゆりが丘小学校
岩沼市岩沼小学校
岩沼市岩沼西小学校
亘理町亘理小学校
大和町小野小学校
富谷町あけの平小学校
富谷町東向陽台小学校
大崎市鹿島台小学校
大崎市三本木小学校
大崎市古川第二小学校
栗原市築館小学校
石巻市石巻小学校
石巻市釜小学校
東松島市矢本東小学校
聖ウルスラ学院英智小学校
聖ドミニコ学院小学校
仙台白百合学園小学校
宮城教育大学附属小学校
大田区立小池小学校
青森市立浜田小学校
奥州市立水沢南小学校
昭和薬科大学付属中学校
合計105103105

今回のセミナーから仙台二華をまとめてみる

授業

「教わる」から「学ぶ」へ学びの質の転換

「仙台二華」は、何よりもまして授業を大切にする。本来の意味で「従来にない学校」になり得るかどうかは、授業改革にかかっている。

従前の教え込みの授業から、生徒の思考の時間を十分に確保した生徒主体の授業へと転換を図ることで、授業は知識を増やし、孵化する時間から、知識を活用する力、思考力を身につける時間となる。

これが、生涯にわたって学び続ける力となる。

【仙台二華 セミナー資料より抜粋】

 

これが根幹にあり、実際に

①時間的、人的なゆとりの中で、必要十分な授業時間を確保

②十分な教材研究・予習復習前提の授業

③先取学習、中高相互乗入授業、アクティブラーニング

④体験重視(本物を見る、本物を聞く、本物に触れる)

⑤少人数授業、選択中心の教育課程、オープンカリキュラム、オープンレッスン、校外学修(単位認定)、ゼミなど検討中

に取り組んでいるようです。

体験

「学ぶこと」そして「生きること」

「本物に触れる」。「仙台二華」には、新たな学びへと向かわせる、志を高く、太くするような体験(出会い)がある。

個々の生徒は、高い専門性、様々な交流、未知の体験を通じ、繰り返し自身の価値観に揺らぎを感じながら、徐々に自己を確立していく。そして、具体的な目標を定め努力する。進路目標もその一つ。

これが、生徒の学習を支える大きな力となる。

【仙台二華 セミナー資料より抜粋】

実際に行われているのが

①本物を聴く(触れる)

講演、講話、実践授業、ワークショップ(大学や研究機関等の研究者、専門的職業人、第一線で活躍する社会人講師等)

②本物を見る(触れる)

フィールドワーク(泉が岳、八幡平、北上川、メコン川(カンボジア、ラオス、ベトナム))、大学・研究室訪問、職場体験、芸術文化鑑賞会

③世界をつなぐ

海外研修(グアム、香港、マカオ)、姉妹校派遣(アメリカ、シンガポール)、イングリッシュキャンプ、スーパーグローバルハイスクール(文科省認定)

中学生・高校生・一貫性・教職員

学びの質は、学びの集団によって担保される。

また、学びには、良き師、良き友の存在が欠かせぬものとなる。

併設型中高一貫校ならではの学びの集団、これが「仙台二華」の最大の特色であり、魅力となる。この多様な個性が、切磋琢磨しながら、交流・活動する多くの出会いが用意され、人間関係の広がり・深まりの中で、学校生活の充実と活性化、そして、一人ひとりの個性や能力の伸長、人間的な成長が図られる。

【仙台二華 セミナー資料より抜粋】

生徒の自主性を重視するようです。教職員はあくまでもこれを支援する立場というわけですね!

ちょっと余談

今回「仙台二華」の校長先生のお話を伺う中で面白いと思ったことがあったのでちょっとだけ。

併設型中高一貫校って、高校から高入生と一貫性が混ざるんですよね。そこで一貫生が少し幼く見えるのだとか。。。高入生は一度最高学年を経験しているためか、責任感とかが芽生えてるらしいのですが、一貫生は中学3年次にまだ上がいるので、甘えてしまうらしいです。

ん〜なるほど!おもしろい!!

みんながみんなそういうわけではないので、悪しからず!

本日もありがとうございました!
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました!今回は「仙台二華」の校長先生による「仙台二華」を私なりにまとめてみました!!質問はいつでも受け付けています。勉強以外の悩みでも、何でもご相談ください!
  

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ABOUTこの記事をかいた人

富永裕大

仙台市出身。1988年1月26日生まれ。28歳。当塾塾長。東京・宮城で10年の指導実績を有する。これまで様々な有名塾を渡り歩き、各教室で絶大な支持を得るも塾のあり方に疑問を持ち独立。現在は塾長として様々な生徒の成績アップを実現している。好きな食べ物はお寿司。